ある日圏外に飛んだ

弊社はSEO対策にも力を入れています。その一環として、当然自社サイトにも様々な施策を実施しているわけですが、時に実験的なことにトライし、独自の英知を蓄積しています。その結果、つい先日弊社の「とあるページ」が検索結果から消失しました。

google検索は実は不安定

googleは神のごとく敬われていますが、その挙動は実は気まぐれかつ不安定で、時に理不尽。暴君のような側面を併せ持った”荒ぶる神”です。ある日突然順位が暴落し、数時間後に元に戻っているとか、逆に数日間放置されるというのはよくある話で、時には同じくらいの順位だったサイト群がまとめてごっそり入れ替わったりもします。しかも全く健全なサイトたちが…。

一方で、DeNA問題に見られたキュレーションメディアの例を見てもわかるように、事件後も粗悪品が検索上位を占める点は未だ改善し切れておらず、それら現状を見る限りでは、”荒ぶる神”は”腐れ神”の側面を持ち始めているようにも思えます。

(参考記事:情報を万引き&転売してカネ儲けするDeNAの「組織犯罪」)

とあるページが突然圏外に消えた

そんな背景の中、冒頭でも触れたように、弊社の某ページが圏外に消えました。その直前にやったことは、関連記事を書き、ページ内コンテンツの配置を少し入れ替えた事のみ。直後にgoogleに対してインデックス登録リクエストを送ったところ、神様が荒れてしまったという経緯。いわゆるペナルティと呼ばれるもの。

神が荒れ狂うと村人たちは恐れおののき祠(ほこら)を建てて怒りを鎮めます。私には祠を立てるスキルはなかったのですが、代わりに以下のことを行いました。

ペナルティに対して取った措置

その1.まずは12時間用様子を見る

神様は気まぐれなので一瞬の動向に右往左往してはいけません。突如消えても数時間後には回復することは日常茶飯事。しばらく待ってみるべきです。またPC検索だけでなくスマートフォンでも検索結果を確認すべきです。さらにはwifiだけでなくdocomoなどのキャリア回線でも試すべきです。近年のgoogleは人や場所、環境によって検索結果を変えてくるのですが、細部についてはまさに神のみぞ知る領域で、ともあれ試すべきです。

結果どうだったか?

12時間経過したのちも全滅。これは検索のアヤではなく、神は間違いなく荒れています。

その2.地雷を見つける

神が荒れていることがわかったので、とりあえず一晩ゆっくり眠り、それでもまだ嵐が通り過ぎていないことを確認。となると次にやるべきは地雷を見つけることです。神が何に対して怒っているのか?地雷発見の手順は以下。

ページ内の適当な文章をコピペして検索

どうでもいい一文を50文字くらいコピペして検索してみました。すると当たり前ですが一番最初にヒットします。これは良い兆しです。ページそのものが完全アウトの死刑宣告ではなく、あくまで特定の何かに対して神がお怒りという事が分かります。

では、逆鱗に触れてしまった地雷キーワードとは何か?

地雷候補 + 社名で検索

地雷となったであろうキーワードは、おそらくSEOに力を入れている主要キーワードのはずで、直線に書いた記事に含まれているであろう言葉。それらを順に検索して行きます。今回の場合、圏外かどうかの確認なので、絶対にヒットするであろう社名を含めた複合検索を試します。例えば「沖縄旅行 ○○社」みたいな感じです。

結果、これまで検索上位を占めていた2つのキーワードが、「社名込みでも圏外」という事実が判明しました。この迅速かつ強引な摘発は中国当局並み!(だからgoogleと当局は仲が悪いのか)

その3. 地雷2つを撤去

今回の引き金は直線に書いた記事だろうとほぼ断定し、その中から2つの地雷を撤去する事にしました。と言っても実際には2つのうちの1つしか使用していなかったので、そのキーワードを除去して別の言葉に変えました。

が、ここで重要なのは、特に不自然な使い方はしておらず、登場頻度も3回だけという事実。理不尽案件なのは間違いないように思います。

考えられる原因としては、ページタイトルに加え、セクションタイトルにもキーワードを使ったこと、また類似頻度の記事が他にもいくつかあり、投稿時期が近かったということが挙げられます。つまり前々から当局(神)に睨まれており、今回の記事が結果的に引き金になったのだと理解しました。

ただし撤去したとはいえ、この時点ではあくまで仮説です。重要なのはその後の推移です。

撤去後の検証

仮説検証のため、地雷撤去後の推移を見守るわけですが、念のため、比較的最近投稿した記事からも地雷を適度に(30%くらい)間引き、当局に恭順の姿勢を示します。

そして改めてgoogleにインデックスリクエストを送って様子を見る事にしました。

この時、うろたえて色々と改変しすぎたりコロコロ変えすぎてはいけません3,4日逃したところで大きな魚は逃げません。逃げる時もありますが。逆に3,4日で逃げた魚は3,4日で戻ってくるのが世の常。大切なのは、神は狼狽を嫌うということ。そして焦りを見せるのは当局の思うツボです。

というわけで改めて一晩ゆっくり眠り、いざ検索。見事復帰です。いや、厳密には圏外から復帰で、2つの地雷のうち、直線の記事で触れていなかったキーワードに関しては1ページ目の後半に再登場(以前は1位だった)。で、直接地雷を踏んだキーワードは3ページ目の最初、21番目に再登場(以前は7〜10位)。保護観察処分中というところでしょうか?

今回はすぐに対処したのですぐに回復してのだと思われますが、例えば1週間放置、1ヶ月放置だと回復までにどのような推移を経る事になるのか?このあたりはまさに人知を超えたところですが、ともあれまずは安心で、あとは時が傷を癒してくれるのを待つだけです。

何故そうしてしまったか?

キーワードの詰め込みすぎはペナルティになる旨、web制作者であれば知らない人はいません。当然そこには注意しながら施策を行うわけですが、そこに頻度や他のページとの兼ね合いという、測り難い尺度を考慮しなければならないという事。今回力を入れたキーワードは検索結果1ページ目の後半だったので、これをさらに上位にあげようとした結果、逆鱗に触れたわけです。神は焦る者を嫌い、遠ざけてしまうのです。

今回の要因は各記事(外部ブログなど含む)のキーワード比率と投稿頻度が一定の濃度を超えてしまったのが原因のようで、特に頻度に関してはキュレーションメディア対策のとばっちりという側面もあるのかも知れません。

まっとうに運営していても時々こういう事が起こるので、SEOは敏感な領域であると改めて思い知らされた次第です。

触らぬ神に祟りなし では成り立たない

冒頭で、弊社は時々実験的なことにもチャレンジしていると書きました。結果として、それが地雷を踏むことにもつながります。昔の人はこれを 触らぬ神に祟りなしとして戒めたものですが、それでも弊社は祟りのリスクを承知で神に触れていきます。触れなければ何が原因か分からず、触れてはならない一線が明確にならないからです。

一つ断定できるのは、神は時に理不尽でも、こちらに悪意がない限り、過ちを正せば許してくれるという事。こうした祟とお祓いのプロセスを英知として蓄積し、社会に還元するのが本来あるべきSEO事業だと考えています。

尚、今回の祟りに近い事例として下記の記事。

桂民海氏の娘によると、同氏は難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)を患い、スウェーデン大使館で検査するため自宅がある浙江省寧波市から北京へ列車で向かっていた。乗車から約5時間後に私服姿の男約10人が警察の者と名乗って乗り込み、桂民海氏の体をつかみ連れ去ったという。

列車内の強制連行、スウェーデンが中国に説明要求

警告、保護観察(監視)、強制連行という当局の動きがgoogleとそっくりなので勉強になります。

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